
公明党の井上義久幹事長は29日の記者会見で、カジノを中心とした複合型リゾート施設の整備を政府に促す推進法案について「私は慎重だ」と述べた。
法案が観光振興を目的としていることに「世界に誇る文化や歴史などの遺産を十分に活用するのが観光振興の本筋だ」と指摘した。
一方、自民党は29日の総務会で推進法案を了承。
各党の賛同を得て、今国会中の提出と来年の通常国会での成立を目指す。
井上氏は会見で「今国会中に党内議論の時間を取るのは厳しい」と述べた。
推進法案は公明党議員も参加する超党派議員連盟で検討されてきた。
自民党の野田聖子総務会長は29日の会見で、井上氏の見解に関し「公明党議員も積極的だった。個人的な思いの違いではないか。理解をいただいて成就したい」と述べ、公明党の協力を求めた。
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