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勝負敗れたカジノの街 米アトランティック・シティ

顧客奪われ破綻危機
米国ではラスベガスと並ぶカジノの街として知られるニュージャージー州のアトランティック・シティが、財政難にあえいでいる。
市の基幹産業であるカジノリゾートが近隣の州との競争激化で業績不振に陥り、税収が著しく落ち込んだためだ。
このまま債務が増え続ければ自動車産業の衰退で財政破綻したデトロイトと同じ道を歩むとの懸念も浮上している。


ジャンク級すれすれ
2012年、全米の自治体におけるカジノの市場規模の順位で、アトランティック・シティはラスベガスに次ぐ2位の座をペンシルベニア州に明け渡した。
同年のニュージャージー州のカジノ収入はおよそ30億ドル(約3050億円)と、過去最高を記録した06年の52億ドルを大幅に下回った。
13年1~10月のカジノ収入は24億ドルで、前年同期と比べ8.3%減少している。
ブルームバーグが予測する通年での収入は30億ドルと12年実績を下回る見通しだ。
アトランティック・シティの税収のうち、カジノ産業から得られる分は全体の7割を占める。

アトランティック・シティのみという条件付きで州内のカジノビジネスが解禁された1976年以降、ニュージャージー州のカジノ収入は2007年まで右肩上がりに増え続けてきた。
しかしその後は、ペンシルベニア州やニューヨーク州のカジノ施設に客を奪われたことが響き、売り上げは前年割れが続いている。
今年3月には、市内にカジノを所有する運営会社のレベルが、連邦破産法11条に基づく会社更生手続きの適用を申請した。
ニュージャージー州のクリスティ知事は先月、てこ入れ策としてオンライン・カジノの解禁に踏み切ったが、成果をあげられるかは不透明だ。

資金繰りに苦慮するアトランティック・シティは先週、6290万ドル相当の地方債を発行。
ブルームバーグのまとめによれば、この債券に対する上乗せ利回りは昨年12月の起債時より上昇しているという。
米格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスは、同市の信用格付けをジャンク級(投機的格付け)の2段階上の「Baa2」に引き下げた。

4980万ドル返還命令
同市の財政は、カジノリゾート各社に対する税還付金の支払いによっても圧迫されている。
10月、州裁判所はアトランティック・シティに対して、市内最大のカジノリゾート、ボルガータ・ホテル・カジノ・アンド・スパが09、10年に支払った税金のうち約61%に相当する4980万ドルを返還するよう命じた。
裁判所は同月、長期にわたる業績不振に見舞われているボルガータの資産価値について、10年時点の査定額を当初の22億6000万ドルから8億7000万ドルに引き下げた。
この判断を受け、州側に税金の払い戻し義務が生じた形だ。

ムーディーズのアナリスト、ヴィート・ガルーチョ氏は、アトランティック・シティの今年度の引当金が270万ドルだとした上で「現状で確保している財源は限られる。他のカジノリゾートへの払い戻しも命じられるとみられることから、市は債券発行による資金調達を続けざるを得ないだろう」と指摘した。

ニュージャージー州議会のスティーブン・スウィーニー上院議長(民主党)は、アトランティック・シティを「デトロイトのようにするわけにはいかない」と強調。
クリスティ知事とともに現状の打開に取り組む意向を示す。
同州の法律により、州政府は市の財政政策に干渉することが認められている。

一方、11月の選挙で民主党の現職を破り次期アトランティック・シティ市長に当選したドン・ガーディアン氏は、市の財政健全化に尽力するとともに、カジノ観光に依存した従来の産業構造の見直しにも着手する方針を掲げている。
bloomberg
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