シンガポールの観光産業が拡大している。
世界の旅行関連企業のトップ約100人で構成する英民間非営利団体の世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)によると、シンガポールの今年の観光収入は前年比5.8%の203億シンガポールドル(約1兆6366億円)に達する見通しだ。
同国の昨年の観光収入は191億Sドルで、国内総生産(GDP)の5.3%に相当した。
現地紙トゥデイなどが報じた。
WTTCによると、アジア近隣国での中間層急増がシンガポールへの旅行需要を押し上げる。
それにともない、同国の観光産業の雇用は今年、前年比3.8%増の14万7000人に拡大するとしている。
シンガポール観光の成長エンジンとなっているのがカジノ産業だ。
米紙ラスベガス・レビュー・ジャーナルによると、シンガポールの昨年のカジノ収入は前年比3.8%増の60億米ドル(約6133億円)だった。
同国に2カ所あるカジノ付き統合リゾートの一つ「マリーナ・ベイ・サンズ」を運営する米カジノ運営大手ラスベガス・サンズのアデルソン会長兼最高経営責任者(CEO)は、今後、60億米ドルを投じて同施設の拡張を図るなど、積極的な投資で需要を取り込みたい構えだ。
SankeiBiz
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