金沢工大コンテンツ&テクノロジー融合研究所所長の北谷賢司教授ら有識者が22日、 カジノ産業の研究を進める「ロケーション・エンタテインメント学会」を設立した。
2020年の東京五輪に向けカジノ解禁の機運が高まる中、都内の金沢工大虎ノ門キャンパス で会見した副会長の北谷氏は「観光の競争力強化にカジノは不可欠だ」と述べ、カジノを 核にした外国人観光客の誘致や地域振興に意欲を示した。
同大は2011年、学会の前身となる研究協議会をつくり、アジア諸国のカジノ産業に ついて調査していた。
昨年12月、議員立法でカジノを合法化する法案が国会に提出され たことから、協議会を学会に格上げして、研究や情報発信を積極的に進めることにした。
会長に東急レクリエーションの佐藤仁社長が就いた。事務局は同キャンパスに置く。
学会は、一般向けのセミナーを定期的に開き、カジノ産業に関する知識の啓発にも取り 組む。
北谷氏は将来のカジノ解禁を見据え「カジノの誘致を目指す団体や自治体があれば 、シンクタンクの役割も担いたい」と抱負を語った。
引き続き設立記念シンポジウムが開かれ、北谷氏はアジアや米国のカジノ市場の動向を 説明し「世界の主要カジノ企業が日本のカジノ合法化に期待して参入を狙い始めている」 とした。
カンボジアのカジノ会社社長、和田史久氏らによるパネル討論も開かれた。
北國新聞HP
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