埼玉県の上田清司知事は29日の記者会見で、カジノについて「そんなに他に(地域振興の)アイデアが無いのか」と述べた。
カジノを巡っては、首都圏でも誘致を求める声があるが、上田知事は「それ以外で埼玉を豊かにしている自信があり、求めていない」と言明し、カジノの埼玉誘致に否定的な見解を強調した。
上田知事はカジノ開設の前提として、既存の公営ギャンブルと同様に「売り上げの一部を自治体に配分し、福祉や教育に還元する仕掛けが無いといけない」と指摘した。
そのうえで、立地場所については「国家的な理由で東京にカジノがつくられるならば、配分金は地方振興に使うべきだ。東京のために(配分金を)使うべきではない」と提案した。
カジノは観光関連の収入増につながるなどとして、アジア地域で開設が相次ぐ。
日本でも超党派の国会議員が法整備に動いており、横浜や千葉など各地で誘致に向けた検討が始まっている。
日本経済新聞
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