永宗島が韓国の「マカオ」に外資系のリッポー&シーザーズコンソーシアム(LOCZコリア)が仁川・永宗島における外国人専用カジノ業の認可事前審査を通過した。
韓国カジノ市場の外国企業への開放に向けた大きな一歩として、永宗島が韓国版「マカオ」になると熱い注目を集めている。
アジアの経済情報を配信するNNAが伝えた。
【LOCZコリアの永宗島への投資概要】
事業名 :リッポー&シーザーズ仁川複合リゾート
事業期間:2014年~2018年(1段階)
面 積 :4万2,455平方メートル
総面積 :8万9,172平方メートル
事業費 :7,437億ウォン(23年迄、総2兆3,000億ウォン)
主要施設:ホテル・カジノ・劇場・産業施設・コンベンションなど
オープン:2018年4月
LOCZコリアは、カジノグループ世界最大手の米シーザーズエンターテインメントとインドネシア系・力宝集団(リッポーグループ)の合弁会社。
外国人専用カジノの広さは7700平方メートルで、ホテルやショッピングモールなどからなる複合リゾートの面積全体の5%に相当し、完成すれば外国人専用カジノとしては世界最大級となる。
韓国政府がカジノ市場の外資への開放に踏み切る狙いは、外貨獲得による経済活性化だ。
2018年までの工事期間中に約8000人分の雇用創出効果、完成後は約2100人分の直接雇用創出効果を見込む。
さらに、オープンから10年後の27年の売上高を6800億ウォンと予想。
その場合の直接税収効果は1270億ウォンに上るとした。
ターゲットは韓国カジノ入場客の半数近くを占める中国人観光客だ。
日本がカジノを合法化した場合、中国人観光客を奪われるとの観測も外資への開放を後押しした模様。
今回の政府判断は日系にも追い風になるとみられている。
ユニバーサルエンターテインメントの韓国法人「オカダホールディングスコリア」やパラダイスグループとセガサミーホールディングスの合弁会社「パラダイスセガサミー」が推進す永宗島でのカジノリゾート建設事業にも弾みがつきそうだ。
韓国版「マカオ」、永宗島の誕生が、アジアのカジノ市場の勢力図をどう書き換えるか、関心が集まっている。
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